派遣・期間工切り、内定取り消し、株主の利益を守るための利幅追求を許しておいていいのか
自動車メーカー等で派遣社員や期間工を大幅に削減する動きが広がっいる。その規模は自車メーカー7社で「あわせて8100人に上ってい」るという(11/20/19:28/NHK HP) 。また来春入社の就職内定者の取り消しも広がっている。
確かには「自動車などの『輸送用機器』」業界は「来年3月末までの1年間の業績見通し」で「55.4%」の減益を予想している(11/17/12:34/NHK HP)。
しかしこの数字は「減益」であって赤字ではない。利益は半分に減るが利益が出ないわけではない。しかも単年度の「減益」であって単年度の赤字でないどころか累積の赤字などではまったくない。「企業業績は昨年度まで6年連続の増益で、特にこの5年間は最高益を更新し続けてき」たのだ(NHK 前同)。
その辺のところを「しんぶん赤旗」(11/30付=共産党HP)が詳しく報道している。
その一部を紹介すると「トヨタ自動車の場合、期間工の日給は約一万円。二交代制の手当を含め年収約三百万円(残業代を含めない)です。年間九十億円あれば三千人の雇用を守ることができます。九十億円は株主への〇八年度の中間配当総額二千三十七億円の5%分にもなりません。」という具合だ。
No.83(2008/11/25)でも触れたが今の上場株式会社というのは資金を提供してくれる株主のもの、株主のためのものという立場に立っている。そのため株主の利益を守るためには利益が出ているではいけないのだ。利幅が拡大している。最低限でも利幅が維持されているでなければいけないのだ。そのため「減益」になればさっさと派遣・期間工切りとなるのだ。
だいたい「企業業績は昨年度まで6年連続の増益で、特にこの5年間は最高益を更新し続けてき」たのは株主が実現してきたとでも言うのか。確かに今は調子が悪い。しかしそれは世界の株主サマがばくちまがいの「カジノ資本主義」に狂ってきたためではないのか。
「企業の社会的責任」ということばがあるが、人間社会において企業とは何のためにあるのか、そこまでさかのぼって派遣・期間工切り、内定取り消しを許してはならない。(2008/11/30/No.86)
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