トヨタ、世界を制覇する企業に社会性なんてありえないということか。
最近、非正規雇用の問題に対する取り組みでインターネット上で注目を浴び、そのためメディアでも注目を集めている共産党の志位和夫委員長が世界のトヨタ自動車と会談し、非正規労働者らの解雇中止を要請したというニュースがあった(12/24/NIKKEI NET)。
席上、志位委員長が「『内部留保や中間配当を取り崩せば雇用は守れる』と主張」したのに対して「トヨタ側は『内部留保を取り崩してまで期間社員を守ることはできない』と述べた」とのこと(NIKKEI 前同)。
では正社員なら「内部留保を取り崩してまで」守るというのだろうか。そんなことはないだろう。
すでに同業のいすゞ自動車では、「国内に約8000人いる全社員を対象に、賃金を一時カットする方針を固めた」という(12/25/NIKKEI NET)。それでも足りないとなったらリストラだろう。
内部留保とはまさかの時に社員を守るためにあるのではない。むしろ話は逆で、内部留保を守るために正社員・非正規社員がいるのだ。まさかの時には切られることも含めて。
内部留保というのは結局株主サマのために株価を維持するためにある。株式会社というのはあくまでも株主サマのものであって株主サマのために行動するためにある。社会性、社会的責任などというものを問題にする方がおかしいという論理だ。
ところで共産党の志位委員長、このところ非正規雇用の問題でいすゞ自動車、日本経団連、トヨタ自動車と立て続けに会談を行っている。最初のいすゞ自動車とはいすゞの本社で行った。次の日本経団連とは都内のホテルで行った。経団連側が用意したのだろうか。そして最後のトヨタ自動車とはトヨタの方から共産党本部に出向くという申し入れがあって党本部で行った(「赤旗」報道=共産党HPから)。用事があるならそっちから来いとふんぞり返っているわけにもいかなくなったということだろう。
社会が黙っていればこれら巨大企業は社会的責任なんてこれぽっちも感じない。社会が広く鋭く追及することによって初めて株主サマの株主サマのための企業を守ることの困難さを悟ることになる。(2008/12/26/No.95)
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