明日、衆議院解散。大企業の繁栄と国民生活とのかい離と、それが最大の争点だ。
明日21日、衆議院が解散される。この期に及んでやっぱりやめたということはおそらくないだろうと思う。
今回の選挙ではマスメディアを中心に、自民・民主での政権交代ということが最大の焦点だと報道されている。しかしそれは大相撲でだれが優勝するか、プロ野球でどこが優勝するかというのと同じたぐいの取り上げ方ではないのかと思う。有権者は応援団のごとく“たいこ(おさら)”「たたいてチャンチキおけさ」と酔いしれる。はっきり言ってそういうたぐいの取りあげ方だと思う。
しかし今度の選挙、大企業の繁栄と国民生活とのかい離と、それが最大の争点だと思う。
ここに来て「景気底入れ」なる宣伝がされている。 日銀の7月の金融経済月報は景気の先行きについて「次第に持ち直しに向かう」としている。「輸出や生産が持ち直していくため」だという(7/16/NIKKEI NET)。おそらく中国バブルの影響だろう。
中国の4~6月期の国内総生産(GDP)は実質で前年同期に比べ7.9%増え、1~3月期の6.1%より大幅に拡大した。「大規模な公共投資を柱とする4兆元(約55兆円)の景気刺激策の効果が表れ」たのだとい(7/16/NIKKEI NET)。
中国バブルの影響で輸出が増えればとりあえず生産が回復して仕事が増える。仕事がまったくないという最悪期に比べれば良くなりつつありというムードも広がる。
しかし、輸出大企業が繁栄を取り戻せば国民生活の豊かさも取り戻せるのか?「失われた10年」、その後の10年、その経験から言って今後の国民生活の向上が約束されるのか?
財界3団体の一つである経済同友会が提言をまとめている。同会企業経営委員会の長谷川閑史委員長は記者会見で、「狭い国内市場でシェア争いをしても意味がない。成長市場(アジアなど新興国)に出て行かなければ長期的に衰退の道を歩むことになる」と述べたのだという(7/4/6:48/NHK HP)。
この発言から日本国内の経済を復活させるという“心”が感じられるか。日本が誇る物づくりはどうなるんだ。日本国内の雇用はどうなるんだ。企業の繁栄のためなら日本という国も平気で捨てるということではないか。
もちろんこれら大企業が海外に進出して儲けてくれば日本国内も豊かになると信じている人もいるだろう。しかしバブル崩壊前の日本で「実感なき景気回復」と言われた時期があった。本当に大企業の繁栄が国民生活の向上に役立つのか。
国民生活に「痛み」を強要しても大企業のための応援政策を取るのか?そのことがいいのかどうか、今度の選挙の最大の争点だと思う。(2009/7/20/No.162)
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